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月別アーカイブ: 2025年11月

アースのよもやま話~part8~

皆さんこんにちは
株式会社アースの更新担当の中西です!

 

“土木工事現場の一日‍♂️”

 

 

「土木の現場ってどんな感じなの?」
「一日中ショベルカーに乗ってるの?」

そんな疑問を持っている方も多いと思います。

実際には、
重機を動かすだけでも、コンクリートを流すだけでもない
たくさんの段取りとチームプレーで成り立っているのが土木工事です

今日は、
土木現場で働く一日の流れを、なるべくイメージしやすい形でお話ししてみます。
就職を考えている若い方にも、ぜひ読んでみてほしい内容です✨


1. 朝は「安全」と「段取り」の確認から⏰

7:30 現場集合・朝礼

現場に着いたら、まずは朝礼です。

  • 今日の作業内容

  • 作業場所

  • 使用する重機や車両

  • 危険ポイント(KY=危険予知活動)

などを全員で共有します

たとえば、

「今日はこの区間で側溝の布設を行います」
「バックホウがここを動くので、立ち入り禁止エリアをしっかり守りましょう」
「午後から雨予報なので、コンクリートの時間管理に注意」

といった具体的な話をします。

安全帯・ヘルメット・反射ベスト・手袋などの保護具も、
ここでしっかりと装着確認✅

土木工事では、
「慣れたときほど危ない」 とよく言われます。
だからこそ毎朝、

「今日はどこが危険か?」
を意識してから作業に入ることが大切なんです


2. 午前:測量・丁張り・掘削…“基準”をつくる仕事

土木工事ではまず、
「どこをどれだけ掘るか」「高さをどこに合わせるか」
といった “基準づくり” から始まります。

測量・丁張り(ちょうはり)

  • 既存の道路や地盤の高さを測る

  • 設計図に合わせて、完成高さや位置を決める

  • 杭と貫板を使って「ここまで掘る・ここが天端(てんば)」という目印をつくる

この丁張りがずれていると、

  • 仕上がりの高さが合わない

  • 水勾配(排水)がうまくとれない
    というミスにつながります⚠️

地味な作業ですが、
“工事全体の軸”になる重要な工程です。


⛏️ 掘削・残土搬出

基準が決まったら、
バックホウ(ショベルカー)などの重機で土を掘っていきます。

  • オペレーター(重機を動かす人)

  • 誘導する作業員(バックや旋回時の安全確保)

が連携しながら、

  • 側溝を入れるための溝を掘る

  • 路盤をつくるための床付けを行う

  • 水道・下水道管を入れるための掘削

などを行います。

ここでも大切なのは 「掘りすぎないこと」
掘りすぎると、

  • 砕石やコンクリートの量が増えてコストアップ

  • 余計な時間がかかる

といったムダが出てしまいます。

だからこそ、

「あと5cm」「もう少しだけ」
という細かい調整を、オペレーターと現場の職人が声を掛け合いながら進めていきます‍♂️‍♀️


3. お昼までに“カタチ”をつくる準備を整える

午前中は、

  • 掘削

  • 基礎部分の地盤調整

  • 砕石の敷き均し・転圧

など、午後の本格的な据付・打設に備えた準備が中心です。

プレートやローラーで地盤をしっかり締め固めることで、
「あとから沈まない・割れにくい構造」 がつくれます。

「見た目はほとんど変わっていないように見えるのに、
実は中身は大きく変わっている」

というのは、土木工事のあるあるです


4. お昼休憩はしっかり休む時間

12:00〜13:00

外仕事の土木工事では、

  • 夏の暑さ

  • 冬の寒さ

  • 雨風

など、体力と集中力を奪う要素がたくさんあります。

だからこそ、お昼は

  • ご飯をしっかり食べる

  • 水分を補給する

  • 少し横になって体を休める

など、**午後に事故を起こさないための“充電タイム”**でもあります

先輩とざっくばらんに話をしながら、
現場のコツや失敗談を聞けるのもお昼時間の楽しみのひとつです


5. 午後:構造物を組み立てていく“本番タイム”️

午後からは、いよいよ
「目に見える形をつくる工程」 が本格化します。

側溝・U字溝の布設

道路脇などに並んでいるコンクリート製の側溝。
これも土木工事で据え付けていきます。

  • 床の高さを再確認

  • 糸を張って通り(直線)を確認

  • ユニック車やバックホウで溝を一つずつ据え付け

  • 継ぎ目のモルタルで固定・整形

などを行います。
一本一本は単純な作業に見えますが、
「数十メートル・数百メートルと並んだときの通りのきれいさ」 が、
職人の腕の見せどころでもあります✨


コンクリート打設

  • 擁壁

  • L型側溝の基礎

  • 橋台・基礎構造

などをつくるときには、
型枠大工さんが組み立てた型枠に、
生コン車からコンクリートを打設します。

  • バイブレーターでしっかり締め固め

  • 打ち継ぎ部分に段差が出ないよう注意

  • 打設後は表面をならし、養生

コンクリートは一度固まるとやり直しがきかないので、
**一発勝負の“緊張する時間”**でもあります


6. 夕方:片付け・安全確認・日報

16:00〜17:00

作業が一段落したら、

  • 使用した工具・機械の片付け

  • 重機の停車位置・鍵の管理

  • 足場や仮設備の安全確認

  • 現場の掃除

などを行います

最後に、

  • その日の作業内容

  • 進捗状況

  • 発生した問題点・ヒヤリハット

などを日報としてまとめ、
翌日の作業につなげていきます。

土木工事は「やりっぱなし」が一番危険。
「片付けまでが作業」 という意識で、
毎日現場を締めくくります。


7. 土木の現場で身につく力

土木工事の現場で働いていると、
自然とこんな力が身についてきます

  • 段取り力
    → 「この作業をするには、その前に何が必要か?」を逆算するクセがつく。

  • チームワーク・コミュニケーション力
    → オペレーター・職長・職人・元請け・近隣住民…たくさんの人と協力して進める。

  • 現場で判断する力
    → 図面どおりにいかない場面で「じゃあどうするか?」を考えるクセがつく。

  • 安全意識
    → 自分と仲間の命を守るために、自然と危険に敏感になる。

これらは、
別の仕事や人生のさまざまな場面でも役に立つ力です


8. 「土木ってきつそう…」と思っているあなたへ

たしかに土木工事は、

  • 体力的に楽な仕事ではない

  • 天候に左右される

  • 早起きが多い

という現実があります。

でもその一方で、

  • 自分の手でつくった道路や構造物が何十年も残る

  • 地図に残る仕事ができる

  • 「あの道、うちがつくったんだよ」と家族に誇れる

という、他では味わえない大きなやりがいもあります✨

「机の上だけじゃなく、外に出てモノづくりがしたい」
「形に残る仕事がしたい」
「チームで一つのものをつくりあげるのが好き」

そんな人には、
土木工事の世界はきっと向いていると思います


9. まとめ:土木工事の一日は、まちの“未来の一日”をつくる時間️

  • 朝の安全確認と段取りから始まり

  • 測量・丁張りで“基準”を決め

  • 掘削・地盤調整で“見えない土台”を整え

  • 側溝・コンクリート・舗装で“目に見えるカタチ”をつくり

  • 片付けと記録で、次の日・次の世代につなげていく

土木工事の一日は、
ただの一日の作業ではなく、
10年後・20年後のまちの姿を少しずつ形づくっている時間 でもあります。

もし土木工事の現場を見かけたら、
「うるさい」「渋滞する」だけでなく、

「あの人たちが、未来の“当たり前”をつくってくれているんだな」

と、ほんの少しだけ思ってもらえたらうれしいです

そして、
「いつか自分もそんな仕事をしてみたいな」と感じた方は、
ぜひ一度、土木の世界をのぞいてみてください。

きっと、思っている以上に奥深くて、
やりがいに満ちた世界が広がっていますよ️✨

アースのよもやま話~part7~

皆さんこんにちは
株式会社アースの更新担当の中西です!

 

“あって当たり前”をつくる仕事🏗️

 

 

私たちは普段、何気なく道路を走り、橋を渡り、雨の日でも安心して家で過ごしています。
でも、その「当たり前」の裏側に、必ずと言っていいほど関わっているのが 土木工事 です。

「土木」と聞くと、

「きつい」「汚れる」「重機を動かしている人たち」
といったイメージが先に浮かぶかもしれません💦

しかし本当は、土木工事は
“人が安全に暮らすための舞台”をつくる仕事
派手さはなくても、社会を根っこから支えている存在なんです🌳

ここでは、土木工事がどんな場面で活躍しているのか、
そして現場でどんなことを大切にしているのか、少しじっくり掘り下げてみたいと思います👀✨


1. 土木工事ってそもそも何?🛣️

「建設」と聞くと、

  • 家🏠

  • マンション🏢

  • 店舗やビル🏬

など“建物”を思い浮かべる人が多いと思います。

一方で 土木工事 は、どちらかというと

「建物以外の、人と社会のための“基盤”をつくる工事」

を指すことが多いです。たとえば👇

  • 道路・歩道・交差点・バイパス

  • 橋梁(橋)・トンネル

  • 河川改修・護岸・堤防

  • 造成工事・宅地の地盤整備

  • 下水道・雨水排水・用水路

  • 公園・広場・擁壁・法面(のりめん)

こうした「インフラ」と呼ばれるものの多くが、土木工事の仕事です。
つまり、私たちの生活の “土台” となる部分をつくり、守る役目 を担っているのが土木の世界なんですね😊


2. 道路工事は「車のため」だけじゃない🚗➡️🚶‍♀️

土木の代表格といえば、やはり道路工事。
でも、道路工事の目的は「車が走れるようにする」ことだけではありません。

  • 歩道の整備で歩行者・自転車の安全を守る

  • バリアフリー化でベビーカー・車いすが移動しやすくする

  • 排水性の良い舗装で雨の日の水はねやスリップを防ぐ

  • 騒音対策や、防音壁の設置で近隣住民の暮らしを守る

など、“使う人の目線” に立った工夫 がたくさん詰まっています👣

たとえば、交差点のすみっこにある「スロープ(段差のない歩道の切り下げ)」や、
点字ブロック付きの歩道も、土木工事でつくったもの。

何気なく通り過ぎている場所にも、

「ここを通る人が、少しでも安全でラクに移動できるように」

という工事に携わる人たちの想いが込められているんです✨


3. 見えないところで命を守る“下水道・排水”工事💧

大雨の日、道路が冠水して車が通れなくなるニュースを目にすることがあります。
反対に、どれだけ雨が降っても、何事もなく過ぎていく日もたくさんありますよね。

その裏側で働いているのが、
下水道・雨水排水設備をつくる土木工事 です☔

  • 雨水を素早く側溝・地下の管へ流す

  • 大雨でも溢れにくいように管の太さや勾配を設計する

  • 汚水と雨水を分けて、環境への負荷を減らす

こうした工事を行うことで、

「雨が降っても、生活が止まらない」

状態が保たれています。

排水の工事は、多くが地面の下で行われます。
完成した後はほとんど目に見えませんが、
ライフラインとして24時間365日動き続けている重要なインフラ なんです🕒


4. 災害からまちを守る、河川・護岸・堤防の工事🌊

日本は台風・豪雨・地震が多い国。
そのため、河川や海岸の整備も極めて重要です。

  • 大雨時に川の水位が急激に上がらないよう、川幅を広げる

  • 護岸のコンクリートやブロックで、土砂崩れや浸食を防ぐ

  • 堤防のかさ上げで、洪水時の越水リスクを下げる

これらもすべて土木工事の仕事です。

最近では、
「ただコンクリートで固める」のではなく、

  • 自然環境にも配慮した護岸の形

  • 魚や生き物がすみやすい川づくり

  • 景観に調和したデザイン

を取り入れた “多機能な河川・護岸工事” も増えています🐟🌿

災害が起きたときだけでなく、
何も起きていない日常を守り続けるための土木工事 が、全国の各地で行われているのです。


5. 造成工事は「家が建つ前の大仕事」🏠

住宅地や工場用地などを新しくつくるとき、
いきなり建物を建て始めることはできません。

  • 地盤を調査し

  • 土を切ったり盛ったりして平らにし

  • 雨水や生活排水のルートを整え

  • 擁壁や法面をつくり、崩れにくくする

こうした “土地を建物が建てられる状態に整える工事” が、造成工事です。

造成が不十分だと👇

  • 雨のたびにぬかるむ

  • 家が傾くリスク

  • 土砂崩れや地滑りの危険

など、住む人にとって大きな不安要素になってしまいます⚠️

だからこそ土木の世界では、

「見た目よりも、中身・構造を大事にする」

という考え方が徹底されています。
地盤の締固めや排水計画など、
地味だけれど重要な作業の積み重ね が、
安心して暮らせる住宅地を支えているのです😊


6. 土木工事の品質は“見えない努力”で守られている📏

土木工事は、完成してしまうと中身が見えなくなります。
だからこそ、「施工中の管理」と「記録」がとても大切」 です。

  • コンクリートの強度試験

  • 配筋(鉄筋)の径・本数・ピッチの確認

  • 地盤の締固め試験(密度・支持力)

  • 出来形(寸法)が図面どおりかのチェック

など、さまざまな検査を行いながら工事は進んでいきます。

また、

  • 施工前

  • 配筋完了時

  • コンクリート打設時

  • 完成時

など、要所要所で写真を撮り、
あとから見ても「どう作ったか」が分かるように記録を残します📸

「見えなくなる部分ほど、ていねいに」

これが土木工事に携わる技術者・作業員たちが大切にしている姿勢です💪


7. 住民の方とのコミュニケーションも大事な仕事💬

土木工事は、

  • 道路を片側通行にする

  • 工事車両が出入りする

  • 振動・騒音が発生する

など、どうしても周辺の方の生活に影響が出てしまう工事です。

だからこそ、

  • 工事のお知らせチラシ配布

  • 現場前の掲示板

  • 近隣へのあいさつ回り

  • 通学路への誘導員の配置

など、コミュニケーションや配慮も重要な“工事の一部” だと私たちは考えています🙂

「うるさくて申し訳ないですが、ここができると、排水が良くなって浸水しにくくなります」

など、工事の目的や期間、メリットをていねいにお伝えすることで、
理解・協力を得られるケースも多くあります。

土木工事は、「造れば終わり」ではなく、
地域の方々と一緒にまちを良くしていく仕事でもあるのです🏘️


8. まとめ:土木工事は“未来の当たり前”をつくる仕事🌈

改めて整理すると、土木工事は👇

  • 道路・橋・トンネルで 移動の安全と便利さ をつくり

  • 下水道・排水施設で 衛生的で快適な生活 を守り

  • 河川・護岸・堤防で 災害からまちを守り

  • 造成工事で 人が安心して暮らせる土地の土台 を整え

  • 見えない部分の品質を、地道な検査と記録で支え続けている

という、とても責任の大きな仕事です💪

次に道路を走るとき、橋を渡るとき、
側溝やマンホールのふたを見かけたとき、
少しだけでもその向こうにいる 土木工事に携わる人たちの姿 を思い浮かべてもらえたら嬉しいです😊

土木工事は、
今日の暮らしと、10年・20年先の未来の安心を同時に支える仕事。
これからも私たちは、一つひとつの現場と真剣に向き合いながら、
“当たり前の毎日” を静かに支えていきたいと思います🏗️🌈